つれづれなるままに...
これはここでおきた出来事を気が向いたときにつづったものです。
2006年10〜12月の巻...
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12月27日
年末年始の曜日の関係で、今日は水曜日だけど曜日を振り替え火曜日の配達に行ってきた。しかし季節はずれの雨、雨、雨!!!札幌市内では、大きな通りはただのぬれた路面という感じだったが、いったん路地裏に入るとさあ大変。ほとんど表面の雪がとけ、その下に残っていた氷が露出してきて、さらに降りかかった雨水で、ほとんどスケートリンクのような状態。住宅地の上り坂で発進しようと思ったらタイヤが空回りしたり、壁に寄せようとしたら、車が尻を振ってあやうくぶつかりそうになるわ、まあこの路面状態ならそうなることもありえる、と予想しながら運転していたから激突したりすることはなかったのだけれど、なにせ、積んでいるものがものなだけに、車が傷つかずともヒヤヒヤものである。
12月19日
相変わらず、たまごが不足していて、最近配達に行くときはいつもおもちゃの「エーテルの鳥」(※)といった感じである。やっとこさ若い子たちの産卵数が日に日に増えてきているが、まだまだ足りない。でも、一日に何個かは、外に持ち出せないたまご(最初から割れている、殻が薄すぎるなどですぐ割ってボールなどの容器に入れておかねばならない)が必ずあるので、今月に入り、数日に一度はそういうたまごでケーキを焼いている。今晩もかぼちゃ入りのパウンドケーキを焼いた。レシピどおりに作ったつもりでも、最初はコツがつかめず、いろいろ失敗もしたが、最近ようやく出来が安定しつつある。
巷では、クリスマスは誰かと過ごす日ということになっているらしいが、幸か不幸か、今年のクリスマスも私は「シングルベル」である。ただ、ケーキを焼けるようになったので、せめて今年は自作のケーキを食べようと思う。
(※)
「エーテルの鳥」というのは、昔は神社仏閣の外にある露店でよく見かけたりしたが、おもちゃについている液体(エーテル)が蒸気圧で反応を繰り返す間、鳥が頭を上げ下げするというおもちゃである。ただ、最近はエーテルの代わりにエチルアルコールが使われているらしい。
12月13日
7日の朝までは積雪がない状態だったが、それから降った雪でいよいよ根雪かなぁ、というところ。今日は未明に雨が降っていたが、すべての雪をとかすほどではなかった。
さて、昨年に引き続き、今年もこの時期になってたまごの足りない状態が続いている。需要がある、というよりも産卵数そのものが少なくなってしまい、いろいろ頂くありがたいお話も、申し訳ないことに待ってもらったり断ったりしてしまっているのだ。長生きしている鶏たちは、この季節になるとある程度産卵を休んで、春から産卵しようとエサだけは大量に食べている、という状態になるのはある程度予想できることなので、それを埋め合わせるべくヒナたちを入れてはいるものの、産卵開始がかなり遅れていて、とても埋め合わせられる状態でないのだ。そこで先日、うちと同じようなやり方で鶏を飼っているとある知り合いから、廃鶏にする予定だった鶏までも譲ってもらい、彼女たちを飼育し始めてしまった。ありがたいことに期待以上に産卵しているのだが、それでもまだまだ数は足りない。まあたまごを産まない原因が病気だとすればそれなりに手を打たねばならないが、そういうわけでもないから、若い子たちはそのうちうみだすとは思うけれど、あんまり悠長に構えてもいられないし、かといって急かすこともできず、ただただ見守るのみである。
12月6日
札幌へ行くと、どこを見ても、もう根雪だろうなという感じであるが、我が家の周辺では畑から雪が消えてしまった。というのも、今月に入ってまとまった雪が降っていないのだ。おかげで、やり損なっていた仕事をいろいろ片付けることが出来たが、逆に雪がない分朝晩の冷え込みも厳しくなってきて、この2〜3日で畑はガチガチに凍ってしまい、地中に埋めた来年の種じゃがいもが心配になってしまったりもする。
いま振り返ると、この1ヶ月ぐらいは、本当に最後のチャンスに仕事をし続けてきたなぁ、という感じで、裏を返せばあと1日でも先送りしていたらとんでもないことになっていた、ということでもある。北国の冬は厳しいというけれど、いったん積もってしまえばかえって肝がすわるもので、その直前の冬支度が、実は1年の中でもっともあたふたしているように思う。隣近所に限らず、その辺を車で走っているときに風景を眺めていると、あそこの家であんなことやっている、こんなことやっている、というのを目にすると、だんだん焦ってくる。来年こそは早く手をつけよう、と思っても、最後はいつもギリギリの勝負になってしまっている。これじゃいけないんだけどなぁ。
11月29日
いよいよ雪の日が多くなってきて、冬支度は追い込みの時期へ入ってきた。野菜のほうは、最低限畑から収穫して囲っておきたいものはなんとか収穫し、あとは根雪の前に種いもを埋めればいいか、というところまではもってきた。そして、昨年つぶれてしまったハウスは、つぶれてしまった奥の3分の1だけ切り離し、生き残った3分の2はなんとか使える状態へ修復した。漬物は夜長を利用して少しずつ仕込みを続け、これまでのところ、いずし(ニシンと鮭)、野沢菜漬け(無事、秘伝のたれで本漬けできました)、大根の玄米漬け、ニシン漬け、赤カブ漬け、そして下漬け中の聖護院大根と白菜。残りはいずしをもう1樽分、たくあん2樽分、ニシン漬けももう1樽分、という状況である。その他、こまごまと補修したり片付けたりといろいろ必要なことはあるのだが、最大の問題は防雪ネット張り。というのも、犬が増えたこともあり、これまで張っていなかった場所にも防雪ネットを張ろうとおもっている。ここに手が届かないと吹きだまりに襲われ、犬が安心して夜を越せなくなってしまうことも考えられるので、どうにかしたいところだ。これだけは雪があろうがなかろうが、地温が下がってしまうと杭を打ちずらくなってしまうから、なんとか手をつけたいのだが、他の仕事との兼ね合いを考えると、なかなか手がつけられそうもない。あとは寒気に来るのを待ってもらうしかないのだが、明日からはしばらく雪の日が多くなるという。頼むからまだ根雪にはならないでくれ...。
11月17日
根雪までのカウントダウンが進んでいく中、追い討ちをかけるように日が短くなってきたこともあり、明るい時間帯に限っては緊迫してきた。とりあえず、除雪機の点検など、済ませた仕事もあるけれど、落ち葉集めはあと2回ぐらい行かないと足らないし、昨年潰したハウスの補修もはやいところしなくてはならない。そして、畑に残っている野菜の冬囲いがまだ終わっていないのだが、作物によっては冬囲いはハウスの中でする予定なので、そうなるとハウスで干してある豆類は邪魔者なのである。そこで、今日は落ち葉集めには絶好の天気だったのにそれを見送って、一日脱穀作業にかかった。といっても、大した量を作っていないので、1日がかりで脱穀だけはどうにかすませ、選別はあとからでもできるのでまあいいか、と先送り。明日も晴れそうなのでこんどこそは落ち葉を集め、そして残りの作業で大きなところでは、ハウスの補修、野菜の冬囲い、防雪ネット張りなど...となってきた。しかし、言葉を並べるだけなら簡単だが、これらを集中してやることができない、どうしても他の仕事と仕事との小間切れになってしまうあたりが問題である。それに、今年使った畑の片付け(支柱やマルチの撤去など)は来年の春にやる、というのが既定路線になってしまっている。
ちなみに、今日の写真は私の脱穀シーンであるが、撮影はセルフタイマーでやったので念のため。
11月12日
やっと今日になって、例年になく遅い初雪が舞った。ベチャベチャしていたけれどちゃんとした雪で、午後、苫小牧へ出かけようとするときには本降りになってきた。ところが、苫小牧の北東側の地区では降っていた雪も、まちへ入ると澄んだ青空。どのお宅に伺っても「雪は降っていない」とのことで、たいして離れていない場所でこうも天気が違うのかと、毎度ながら驚かされる。そして苫小牧から帰宅すると、我が家の周辺は一面真っ白だった。今日は札幌でも初雪だったとのことで、こうなると東京あたりでは「札幌で初雪」と報道されたのが、いつのまにか伝言ゲームのごとく「北海道で初雪」なぁんていう話にすりかわっていたりするのだが、札幌は北海道の一部なのであって、札幌イコール北海道ではないのだ、ということを、ぜひ内地の方々にはお伝えしたいものである。
11月8日
昨日、サロマ方面で竜巻が発生したとのことで、お亡くなりになった方のご冥福をお祈りいたします。
一方で、うちは大丈夫か...というご心配を頂きましたが、同じ北海道とはいえども、うちはサロマの竜巻発生現場からは遠く離れており、当方に被害はありませんでしたので、念のためお知らせしておきます。
11月6日
11月1日の深夜に突如地震があり、そして翌朝はマイナス7度近くまで冷え込み、なんじゃこりゃ、と思っていたらこんどは連日の生暖かさ...と、実に不規則な空模様だが、いよいよ初雪近し、というところになっているらしい。あと1ヶ月のうちに、どれほど昼間に仕事を片付けることが出来るか、「時間」という観点では、1年のうちでもっとも勝負どころと言っていいだろう。
ところで、この時期はネズミにとっても勝負の季節らしく、もっともよく建物の中に入り込もうとする季節らしい。雪が積もってしまうと野外の食べ物は手に入れられなくなってくるので、今のうちに食べ物の近くに巣を作っておこうという魂胆なのだろう。いちおう、うちでは猫たちがパトロールしているので、ネズミにボロボロにされてしまうほどにはならないが、それでも、家の中で猫を出入り禁止にしている場所もあるので、そうした場所では、時折ネズミがわなにかかっている。だから、改めてネズミ捕りをちゃんと仕掛けなきゃなぁ、と思っていた矢先、とあるラジオ番組で、「ネズミはインスタントラーメンが好き」、「ごま油のにおいにつられて出てくる」という内容の話が出ていた。で、それを参考に、半額処分の安い食パンとめったに購入しないインスタントラーメンとをスーパーで買ってきて、パンにごま油をたらし、ラーメンをパンではさんで、サンドウィッチ状にして昨晩ネズミ捕りに仕掛けてみた。周辺はごま油のにおいがプンプンしていて、これはうまくいくかも、と期待していた。ところが、丸1日たったいまなお、ネズミの形跡はない。よっぽど、家の外を猫たちがパトロールしてくれていたからなのだろうか?それともにおいが飛んでしまったから?ということで、あとでもう一度仕掛けなおそうと思う。
10月28日
この1週間は野菜の出荷に追われて過ぎていった感じだった。おかげで漬物の仕込みはほとんど手付かずだったが、やっと今日、野沢菜漬けにとりかかった。以前作ったときは単純な塩漬けだったが、今回は、以前栃木で習った秘伝(?)の「たれ」で味付けしようと思っていた。
...が、出荷する大根掘りの合い間に野沢菜の収穫からたれ作りまではとても手が回らず(たれの分量は収穫量で変わってくるから)、かといって収穫したのを放置するわけにもいかず、とりあえず下漬けとして3%の塩漬けにしておいた。水が上がってきたらそのたれをつくって本漬けしようと思うのだが、なんとなく、面倒くさくてそのままで終わってしまいそうな...。まあ塩漬けでもおいしくいただけるからいいか、といえばそれまでなのだが。ちなみに漬け込んだ野沢菜の量は約17キロである。
10月21日
1ヶ月ほど前に来客があって以来、来客がゼロだったことを言い訳に、タダでさえあまり片付けない部屋の中が散乱していて、それが理由で、外が寒くなってきたにもかかわらずストーブをつけずにいた。だが数日前、久々に人が来るというので、あわてて茶の間に足の踏み場を作り、ついでにストーブを掃除、試運転したが最後、とうとう毎晩つけるようになってしまった。だが、今年は昨年にもまして油代が高いので、建物の中だけではなく、財布の防寒対策にも頭が痛い。
また、昨日は配達用の車のタイヤを冬タイヤに履き替え、今日は漬物樽を洗って天日干ししたり、と、少しずつ冬支度を進めている。漬物といえば、お隣では大根干しをしていた。うちは出荷しながら、残りのB品大根を自家用に使おうと思っているので、干すのは今月末ぐらいからになりそうだが、でも連日氷点下になってくると、大根干しにはあまり具合がよくないから、あんまりのんびりもしていられない。さあがんばろうっと。
10月16日
昨晩の配達の帰り道、いつもの農道を通っていると、突如白っぽい猫が徘徊しているのに出くわした。車をとめて様子をうかがうと、その猫は姿を消した。が、道路際に繁茂している草の間から、猫の鳴き声が聞こえてきて、しばらく様子を見ると、最初見たのとは別の、黒っぽい子猫が私に飛びついてきてしまった。暗がりだからよくわからなかったが、周囲の状況からして、どう見積もっても、そこから一番近い人家でも500メートル以上は離れている感じで、さらに地続きは畑で、近くに林や森がある場所でもなかったことからして99%捨て猫だろうと思われた。現場から自宅まではそんなに遠くなかったので、とりあえず母屋へ連れて行き、病気を確認するまでは他の猫と接触できないように、とカゴに入れておいて様子を見たが、どう見ても捨てられたばかりの元飼い猫、という雰囲気だった。おしっこやうんちはちゃんと猫砂の上でやるし、離乳もすんでいたのか、カリカリもきれいに食べる。そして今朝、いつもの動物病院へ連れて行くと、健康状態に問題はないということだったので、晴れて我が家の家族の一員となった。
しかし、なんという名前にしようか、というところで、見た目にはメス猫のようだったが、はっきり「メス」と断定できる感じでもなく(お医者さんですら悩んでいた)、かといって、呼び名がないと都合があまりよろしくないので、とりあえず、発見現場が「安平町(あびらちょう)」「美園(みその)」という地名だったことから、頭の文字を取って「あみ」と名づけておいた。もしこれがオス猫だったら「錦」を加えて「安美錦(あみにしき)」にしてしまおう、と思っている。ちょうど同じ名前の力士がいるので、男らしくていいだろう。どっちにしても、呼び名は同じですむわけで。
10月9日
この数日間、発達した低気圧が北海道付近を通過し、先日の台風のとき以上に猛烈に風が吹き続けた。おかげで、だいぶ虫除けの布がめくれるなどしてしまったが、いまとなってはあまりモンシロチョウも飛んでいないし、また、多少あおむしがついたところで寒さで凍え死ぬだけなので、夏場の台風のように神経質にならずともどうにかなるものだ。実際、最初から虫除けしていない大根の葉についている虫の数は、目に見えて減っているくらいだから。その他、なすやピーマンなどが少々支柱から外れて倒れてしまったり、その果実が木から落ちてどこぞに吹っ飛んでしまったりしていたが、季節柄もはや傷物だらけだったし、いまから花がついてもそのうち霜で枯れてしまうのがオチで、悪いけどそのまま放置しておくことに。
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