つれづれなるままに...
これはここでおきた出来事を気が向いたときにつづったものです。
2005年10〜12月の巻...
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12月31日
12月の前半までは、いつもより雪が降らないなぁと思っていたが、降りだしたら一気に積もってきた。いつもの年なら、週に2回ぐらい除雪すればすんでいたような気がするが、今年は連日のように、しかも日によっては一日に2度も雪投げ。さらに、時を同じくして猫たちが次々に体調を崩し、今日は雪投げの合間にこの猫を、次の日はまた配達前に別の猫...といった具合に、オス猫のこうた以外は、これまた連日のように近所の動物病院へ治療に連れて行く羽目に。その間に直売所の店番が入ったりして予定が詰まってしまい(そのわりにクリスマスイブの日だけは例年どおり予定が空白で、「シングル」ベルの「ホワイトクリスマス」だった)、うっかり地主さんや近所などへのあいさつ回りの約束をし忘れてしまうところだった。それだけならまだしも、雪投げに時間がかかって1日ですむはずの配達を2日に分けたりもした。そうこうしているうちに、気がついたら12月31日になっていて、まだ掃除も年賀状も手をつけていないがどうしましょう...である。まあ、年賀状は相手もあることなのでぼちぼち書き始めるとして(というか印刷もまだだが)、掃除は旧正月前にすることにしようかな。
ちなみに今朝の気温は氷点下23度(もう少しで24の目盛りに届きそうだった)。この冬いちばんの寒さではあったが、来月はどうなるのか。
12月10日
11月17日の晩に鶏に大きなストレスがかかって以来、たまごの数が全然足らない状態が続いている。そろそろ回復してくれるだろう、と期待しつつ鶏小屋にたまごを集めに行っても、その結果に、一喜一憂の「喜」の字がまるでない。たまごをうんでいる大人の群れは5群あるのだが、そのうちの1群は年長組で、全然たまごをうまなくなってきていたので、5月のヒナがたまごをうみ始めたら淘汰していた群れなのだが、たまごが不足し始めてから淘汰するにできない状態。また、その次の2つの群れも年末ぐらいから淘汰しようと思っていた群れだから(そのために7月のヒナがいて、この子たちはそろそろうみ出す予定である)、回復が遅れるどころ、大きなストレスをきっかけに、たまごをうまなくなる時期が早まっただけと考えることもできる(本当はもう少しがんばってほしかったが)。問題は5月生まれの若鶏である。10月の下旬には初たまごがあったぐらいだから、通常であれば、このころには私が困るほどうんでくれているはずだった。ところが、どうも成長が遅いらしく、年長の3群の回復の遅れを補うにはとても足りない。しかし、鶏の数は多い状態で、なおかつ冬になってエサ食いが旺盛になる時期なので、使うエサの量が増大してしまっている。せちがらい話をしたくはないけれど、これでは大赤字必死である。おいしそうに食べているのを見るたびに、心の中では願掛けをしているのだが...。安心して眠れる夜は当分来そうにない。
12月5日
家で猫を飼うようになってから、家の中でネズミを見かけることはほとんどなくなったけれど、猫を出入り禁止にしている場所もあるし、また根雪前はネズミの活動も活発になるので、所々に粘着シートを仕掛けておいた。そんな中、今晩ネズミが粘着シートにかかって、早速ストーブの横で丸くなっていた子猫たちの前に差し出した。最初はばたついているネズミにびっくりしていた子猫たちだったが、ネズミの息が絶えるや、いちばんからだの小さい黒猫の「くま」がぱくついた。そして物陰に隠れてネズミを独り占め。近くで様子を見ると、ネズミを口にしているときは「ウ〜〜〜」とうなって、他を寄せ付けない雰囲気。他の猫とけんかになっても振り切り、おいしそうに食べていた。いちばんからだのでかい「こうた」は、ふだんはプロレスごっこで優位に立っているのに、ネズミ争いでは完全に敗北。三毛の「もみじ」も最初はネズミの引っ張り合いをしていたものの、すぐに退散してしまった。でも、ネズミの味を知ってもらわないと困るので、「くま」が食べている横で包丁でネズミを切り刻み、「こうた」や「もみじ」にも分け与えたが、くわえたら絶対に離そうとしない「もみじ」に対し、「こうた」は少々口にしただけで、あまりネズミは好きでないらしい。体長10センチ以上はあるネズミだったが、その3分の2ぐらいを「くま」が食いつくし、残りを「もみじ」が食べていた。
こうしてみると、獲物を目の前にしたときの執着心というか、力関係というか、そういうのが垣間見えて興味深かった。でもおまえからだでかいんだからもう少しがんばれよ、こうた...。先々心配である。
12月3日
養鶏をやめた方から、エサの攪拌機(かき混ぜる機械)をゆずってもらえることになり、今日早来へ取りに行って運び込んだ...と書いてしまうのは簡単だが、実は2日がかり(かそれ以上)の作業だった。1ヶ月ほど前から譲ってもらえる話はあったのだが、重さが500キロほど、幅は1間ほどもある機械とのことで、人力だけで運ぶのはまず不可能。それに自分ひとりで作業をすることを前提にしておかねばならぬ(仮に誰かに手伝いをお願いするとしても)。そこでちゃんと段取りを考えてから作業をしないと大変なことになる、というのがあったし、クレーン付きのトラックを予約するのも容易でなかったという事情もあり、結局今ごろになってしまった。
まず昨日、納屋の整理をしながら、台車で運びやすいように、土間にコンクリの石を敷き詰め、さらにコンパネ(厚さ12ミリほどの合板)を乗せて、台車がスムーズに動くよう、床を養生した。そして今日、車を借りてクレーン操作の練習をしてから攪拌機を取りに行き、クレーンを伸ばして荷台に乗せようとした...が、なんと持ち上げに失敗して上下逆さまにしてしまった。ただ、これはクレーンへのしばりつけ方の問題であることがわかったので、くくりなおしてなんとか荷台に持ち上げた。その後帰宅して納屋の前へトラックをつけて、台車の上へおろすところまでは順調だったが、台車を押し込んだところ、納屋の間口よりも攪拌機の幅のほうが大きくて、入り口で引っかかってしまったのである。いくら押しても進まず、もうこれまでか...と観念したところで、トラクターを出動させ、ローダー(トラクターの前面に付属しているショベルのようなもの)で押し込むと、これまでの苦労が何もなかったかのようにすうっと奥まですっぽり入った。あとは台車を転がして、所定の位置まで運び込んだ。ただ、この台車から攪拌機を下ろす段取りを考えなくてはならないが、車のレンタル以外は日にちが切られている話ではないし、納屋に運んでしまいさえすれば雪の心配をする必要はないので、冬支度が落ち着いてからゆっくりおろすことにしようと思う。
11月30日
2週間ほど前から産卵率が落ち込み、たまごの数が不足した状態が続いている。というのも、17日の晩、配達から帰って鶏小屋を見回りに行くと、誰ひとりとして止まり木に止まっていなくて、部屋の隅っこや産卵箱の中でおしくらまんじゅうをしていたのだ。どうも暗くなってから何かに驚かされたらしく、それでパニックになって固まってしまったのだろう。ただ、あれだけ狭い範囲で密集していたわりに、死んでいた鶏が誰もいなかったというのがせめてもの救いではあったが、しかし案の定、それから2〜3日は急激にうみ落とされるたまごの数が少なくなった。最近になってやっと数が以前の9割ぐらいまで復活してきたが、慢性的な不足状態が続いていて、配達先では数を削ってもらったり休んでもらったりするなどして、どうにかやりくりしている状態。日々すべきことはした上で、あとはこれから年末の需要期に向け、なんとか元通りに戻ってくれ...と祈るばかりである。
ところで畑のほうは、だいぶ凍りつくような感じになってきた。午前中はとてもじゃないが直接収穫できる状態ではない。大根やにんじんも畑から撤去し、順次ハウスの中の地中に埋めて囲っている。あとは、早いところできそこないの白菜やキャベツなどの葉っぱを集めて、冬の鶏のえさ用に確保したいのだが、手をつける前に根雪にならないことを願うばかりである。
11月22日
3年ほど使っているこのパソコン、そろそろ動きがあやしくなってきて、ひんぱんにフリーズや再起動を繰り返すようになってきた。そんな折、近所のリサイクルショップで中古のiMacを見かけたのをきっかけに、かねてからやりたかったMacintoshの環境に変えることにした。でも、WindowsとMacintoshでは、書類そのものは互換性があっても、ソフトを共有できるわけではない(つまり、同じ書類はどちらのシステムでも見ることはできるが、その書類を見るための道具(=ソフト)がWinとMacでは違う)ので、新しくソフトを買い足さなくてはならなくなってしまった。そのことを考えると、新しく買うパソコンもWindows仕様のものにすべきだったのかもしれないが、もともとWindowsはあまり好きではなかったし、それに、世間一般と互換性のあるパソコンを所持していると、あえて詳細は伏せるが、いらん心配が増えるのは事実である。しかし中古で探せば出てくるもので、農業会計のソフトはWindowsにしか対応していないが、それ以外の仕事はすべてMacでできるようになった...はずだった。
そこで、ホームページも新しく買ってきたマシン(iMac)で作成していたのだが、いざアップロードしてみる(=できたページを公開する)と、Macでは見られるのに、Windowsでは見ることができないのである。どうもどこかにバグがあったようなのだが、その原因が突き止められず、結局今日の日記もこの古いパソコンで打っている。しかし、このパソコンでは作業中に突然使えなくなることが多いので、そのバグを早いところ解決してしまいたいのだが、それにかまってばかりもいられないのが頭の痛いところ。
話は変わるが、昨日2回目の落ち葉集めに出かけ、何とか来春必要な分は確保することができた。今年は落葉が遅かった上、天気のめぐり合わせなどで、なかなかタイミングよく落ち葉を集めに行けなかったのだが、昨日は本当にワンチャンスを生かせた、という感じだった。この時期は雪や凍結が絡んでくるので、晴れていても単純に一日仕事ができるという計算はできない。たとえば、野菜を出荷するためには前の日の明るいうちには確保しておかねばならず、とても当日の朝は収穫できないのだから。
11月11日
一昨日、ついに追分でも初雪が降った...らしい。
「らしい」というのは、直売所の当番で朝から札幌に行っていたからで、家を出るまでは雪を見なかったのだ。ところが、千歳(の東のほう)で目にした雪は、長沼→北広島→札幌と向かっていくにつれ、だんだん激しさを増していき、積もるほどではなかったが、来るべきものが来たんだなぁ、と思うことしきりだった。夕方の帰り道、(追分の隣町の)由仁に種じゃがいもを取りに行ったときは小雪が舞っていたけれど、帰宅したときは雪はなかったので、うちでも雪は降ったんだろうけど、この目で確かめることは出来なかった。ただ、夜になって荷物を届けに来た郵便屋さんに聞いたら追分でも雪は降ったとのこと。昨日、今日は雪は降らなかったけれど、確実に寒くなってきている。そろそろ冬支度に本腰入れなくちゃ。
11月5日
今年は暖かい日が続いているせいか、どうも冬支度がのんびりしてる。いつもなら10月のうちに干し始める大根、やっと今日になって干した始末。でもそれは我が家だけではないようだ。車を走らせていても、11月のアタマにしては例年より干し大根の「のれん」が少ないなぁ、と感じていたし、昨日タイヤ交換に行ったら、「(全体的に)例年より交換に来るのが遅い」という話を聞いた。それもそうだろう、いつものように9月に入ってすぐに冬タイヤのコマーシャルは流れてはいたものの、結局雪が降らないと動き出さないのがほとんどなのだから。昨年は10月下旬に大雪が降って驚いたが(もっとも、そのときは買ったばかりの車が最初から冬タイヤ装備車だったから、交換の必要がなかったにすぎないのだが)、今年は雪どころ、ろくに霜もおりなければ、なかなか氷もなかはらない。しかし、来週あたりはいよいよ雪が降るという。まさかその予想まで空振りにならないよなぁ...。
10月29日
どうしても猫をもらってくれないか、という話があって、このあいだの日曜日(23日)、苫小牧から帰る途中でオスの子猫をもらって帰ってきた。しかしそれから数日間は家の中が緊張状態だった。
この新入り猫が生まれたのは今年の8月だというから、母屋の先住猫とほとんど同世代なのだが、体の大きさが全然違った。もらってきた猫のほうがほぼ標準体型らしく、先住猫は兄弟姉妹の中で出遅れた子たちだったから当然小さい。2匹あわせて、新入り猫1匹分というありさまだった。そのせいなのか、先住猫は2匹でグルになって新入り猫にうなりまくり、大きい新入り猫のほうがびびって隅っこに隠れつづけていた。月曜日も同じような状況が続き、性格が合わないのだろうか、と悩み倒してしまったが、火曜日には様子が一変した。新入り猫のほうが、相手をしてくれとばかりに先住猫にちょっかいを出すようになったのである。これに驚いた先住猫はますますもってうなりをあげていったけれど、水曜日の朝にはだんだん3匹の距離が近づき、その晩にはじゃれあって遊んでいた。
先住猫のいるところへ新入り猫が来ると、性格が合わずに雰囲気が悪くなることが多い、という話をよく耳にする。ところが、「子猫だったら大丈夫」と言われてもらってきたので、最初の3日間は、ほんとに大丈夫かよ〜、もとのところへつれて帰ろうかぁ〜と思ったけれど、いまとなっては3匹仲良くじゃれあっていて、安心して留守番も頼むことができる。それでいて、私が外出から戻ると、風除室の扉の前で待ち構えている。まあやんちゃなことして私を困らせることも多々あるが、家族としてともに生活している以上、少しぐらいは目をつぶろう。
10月21日
もうその辺ではとっくに誰もやっていないであろう、じゃがいもほりを細々と続けている。一気に片付ける時間がないので、合間合間に掘っているからなのだが、今年は7月の後半から「ハリガネムシ」の害に遭ってしまい、散々な出来である。いもは大きく太っているのに、所々に針のような大きさをした虫が入りこんでいるのだ。浅い穴だったら腐らないし、食用には問題ないのだが、中には深いところまでえぐられたものもあり、そうなると腐敗してしまう。収穫が遅れている分、虫食いで腐ったイモは腐り果てているため、そういうのは最初から掘る必要がなくなっているのだが、生き残っているイモでも、ほとんど穴があいているし、いや、いま腐っていなくても腐るのは時間の問題、というものばかりだ。いろいろ調べてみると、どうもこの「ハリガネムシ」はうちの畑(転作田)ではかなり出てきやすい環境だったらしい。こうなると、来年以降、イモを作れる畑はかなり限定されるし、作れたとしても自家用+αぐらいのものになるだろう。ただ、面白いことに、品種によって食われ方が全然違うのだ。比較的害が軽かったのは「レッドムーン」や「メークイン」で、逆に「男爵」はほぼ全滅。「きたあかり」と「とうや」はその中間といったところ。こうしてみると、効率は悪いけれど、品種を変えて栽培するということは、リスクを回避するための手段のひとつともいえるのだろう。来年以降のために参考にできそうな、貴重な結果を知らせてくれた畑に感謝。
10月12日
3匹の猫(ふごっぺ、ぽん、さかえ)の避妊手術のその後。翌朝私が鶏小屋のほうへ行くと、何事もなかったかのように、元気に私めがけて走ってきた。それどころか、手術したのを境に、急に性格に変化が...どの子も甘え方が激しくなってきたのである。それまでは、朝と夕方の見回りのときだけ相手していればそこそこ満足している風であった。ところが、たまごを集めに来たり、収穫した野菜を運んできたりするなど(野菜置き場は鶏小屋の近くにある)するたびに、えさの直前にしか私に寄りつかなかったポンでさえ、日中でもすりよってくるようになっていた。そんなものだから、私が犬に相手をしようと近づくと、猫たちが私めがけて走ってきて、さらに犬にまで無防備に接近する。ただでさえ猫の動きに神経質になっている犬たちが、これまでなら私に相手を要求するところを完全に無視し、猫に向かってほえつづける。時には噛みつこうとするなどといった動きが目につくようになった。ただ、鎖でつながれている犬たちと違い、自由に動ける猫はピンチを迎えても、ギリギリのところで逃げ切ってはいるのだが...また心配事がひとつ増えてしまった。でも、私が犬に接近しなければ、猫たちもあえて犬に近づこうとしている様子でもないので、とりあえずは、私が犬と接するタイミングに注意していれば、大事(おおごと)にはならなそうではある。
そのことを除けば、術後の経過は順調なようだ。エサ食いもいいし、縫ってあるおなかが化膿しているということもない。あと、7日の記述を見て心配された方もいらっしゃったようで、どうもお気にかけていただきありがとうございました。
10月7日
納屋にいる3匹の猫の避妊手術をしてもらうべく、近所の動物病院へ連れて行った。朝、いつものように鶏小屋のほうへ行くと、納屋から出るや、私に向かって一目散に走ってきた猫たちだったが、いつもなら声をかけるところを猫づかみにして、あっという間に3匹かごの中に閉じ込めてしまった。もちろん、彼女たちの機嫌がいいはずはなく、かごの中でギャーギャー騒いでいた。
メス猫を飼っている以上、この時期(生後半年以上過ぎた時期)には避妊するかどうするか悩みどころである。「そんなの常識だ」という向きもあろう。でも、自分が(自分の意思とは関係なしに)去勢されてしまうことを想像すると、はて、猫にとって避妊手術されることが、少なくとも自分の意思ではないわけで、それが彼女たちにとってストレスにならないのか...と思いもした。でも、今の状況で、3匹全員が妊娠でもしようものならとてもじゃないが共倒れしてしまいそうで...実はこれで1ヶ月ぐらい悩んでいた。手術に連れて行こうと思いつつ、さかえがいつの間にか流産していて、それでもふんぎりがつかずにいて...。
朝の仕事をひととおり終わらせてから動物病院へ向かったけれど、その車中も実はキャンセルしようかどうしようか迷っていた。動物病院で猫たちを預けると「夕方ぐらいに手術は終わるので、終わったら連絡します」とのこと。病院へ入ると、入れ替わり立ち替わり「患者」とその連れが出入りしていて(それだけ病院の評判がいいということなのだろう)、また感じのよさそうな病院だったので、手術はプロの先生方がうまくやってくださると信じていた。だが、預けたときの猫たちのまなざしを見て、彼女たちが帰宅後なついてくれるかどうかが心配でしかたなかった。昼間も仕事がなかなか手につかず、電話は夕方くると思ってはいたものの、それまでの時間が異様に長く感じた。その間、いもを掘ったり、郵便局へ行ったり、故障した車を取りに行ったり、買い物に行ったりと、こまごまとした仕事や用事をこなし、あとは帰るだけかな...と思っていたころ、やっと電話がかかってきた。
病院へ行くと、まだ麻酔からさめきっていない猫たちがいた。でも、私を見て安心したのか、いやいや麻酔のせいなんだろうけど、朝のような大騒ぎはしていなかった。そしてすぐに帰宅して納屋へ連れて行き、かごのふたをあけると、嬉しそうに飛び出した。だが、麻酔の影響か、歩きがいまいちぎこちない。だいたい距離感がまったくつかめていない。特にぽんは階段から転げ落ちて失禁までしていた。それでも、少しずつ回復していったようでひと安心。あとは明日の朝、元気な彼女たちの姿を見られるかどうか。
10月5日
ラジオをきいていると、明日は寒くなる、霜に注意、と何度も繰り返されていて、これはあぶないなと、仕事そっちのけで青しそを収穫した。というのも、昨年、保存食にしそのつくだ煮を作りたかったのだが、収穫する前に大霜にあたって作れなかったのを引きずっていて、今年こそは作るぞ〜と、しそのたねをまいたときから気合を入れていたのである。虫食いだらけのしその葉だったが、自家用だから穴ぼこは関係ない。使い物になりそうなしその葉を取ってまわったら500グラムぐらいになっていた。それを半分ずつに分け、片方はしょうゆ(200cc)と砂糖(粗糖60グラムです)と酒(75cc)とちりめん(適量)とを絡めて煮詰め、もう片方は砂糖の代わりにしょうゆの量を半分にし、味噌(適量)と酒とみりんとを絡めて煮詰めた。が、後者の出来はいまいち...煮詰め方が甘かったようだ。それでも、ごはんのおかずには十分。先に作ったなんばんの三升漬けとしそのつくだ煮は我が家の冬の食卓を飾る一品になる...前になくなってしまうかもしれない。
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