つれづれなるままに...

これはここでおきた出来事を気が向いたときにつづったものです。


2005年4〜6月の巻...
最新の「つれづれなるままに」

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6月29日

 このあいだの日曜日(26日)、午前中にヒナのいる部屋へ行くと、数羽が押しつぶされたような感じで死んでいた。朝はどうもなかったし、食欲も旺盛だったのになぜだか不審だったが、それは午後になって理由がわかった。なんと、カラスが天窓から侵入していたのである。小屋の天井(というか天窓の下)には針金や鳥糸をはりめぐらしているから、まあ天窓を開けていても平気だろう、と思っていたし、鶏小屋をたててから2年以上、何の被害もなかったので、油断していたのは確かだったが、その狭いすき間をかいくぐってヒナを食い散らかしていたのである。食われていたのは2〜3羽だったが、さらにカラスから逃げ回っているうちに「押しくらまんじゅう」になって圧死したヒナもいた。暑いさなかだったが、これ以上食われてはしょうがないので天窓を閉めて配達に出かけた。ところが1箇所窓を閉め忘れていたのに苫小牧で気づき、これは夜までどうしようもないと腹をくくって夜遅くに帰宅したところ、やはり新たに何羽も食い散らかされたヒナの残骸がそこにはあった。結局、1日の間に17羽も命を落としてしまったのである。2月のヒナに続き、またしても外敵にやられてしまった。ここまでくると、わが身の不行き届きを責めるしかないけれど、それにしても憎きカラス。しかも翌日はその後遺症で、残骸をつつくことを覚えたヒナが、生きているヒナをつつくようになってしまい、尻から血を流しているヒナもちらほら現れだした。そこでつつかれたヒナ10羽ほどとつつき魔2羽とをそれぞれひと晩隔離し、翌朝解放してなんとか状態は落ち着いてきた。それからカラスが侵入してくることはなくなったが、相変わらず鶏小屋付近を見張っているのもいる。なんとかこの状態を回避する手を考えねば。

6月17日

 ここへきて、やっと鶏全体の産卵状態が回復へと向かってきているが、まだ以前からすれば7〜8割といったところで、とても必要な量には届かない。それでも、先週末からすれば最悪の状態は脱してきた感がある。しかも、昨日から2月のヒナがたまごをうむようになってきて、これからの暑い時期を考えると心強い限りである。
 畑を見ると、そろそろ菜ものがどんどん収穫できるようになってきた一方で、まだ植え残しの苗が多々ある。しかも、今日は植えたまま2週間も放置していたトマト、今ごろになって倒れないように誘引したり敷きわらをしたりする始末。枝はぐにゃぐにゃになっているし、土は乾ききっているし、雑草がぼちぼち目につきはじめているし、これも早くからちゃんとしておけばいくらかましな状態だったのだ。でも、春の苗の後始末に終われる間に、そろそろ冬越しの人参やキャベツ、白菜などの種もいまのうちに用意しておかねばならない。タコやイカのように手足がたくさんあったら...と思うことしきりである。

6月11日

 この1週間は一喜一憂というより、「一憂、また一憂」という状態だった。というのも、今週に入って、急激に鶏の産卵率が下がってしまったからである。いま我が家の鶏はわりとトシなのが多いし、また、これから夏に向かっていくので、産卵率が低下していくことはある程度計算していたけれど、この1週間で、その予想の範囲内の下がり方をはるかに超えて、一気に半分ぐらい減ってしまったのである。それでも、木曜日あたりまではなんとかやりくりしていたが、とうとうこの週末にきて全然たまごが足りなくなってしまった。最初、若干の食欲の落ちはあったけれど、いまでは回復してきているし、草などを持っていけばすぐに群がり、その辺を走り回る様子はふだんと何ら変わりない。フンを見てみても、きわめて健全な便で、血が混ざっているとか、虫がわいているとかいうこともない。外見からは「これだ」と断定できる原因はわからないけれど、たぶん、何らかのストレスが食欲に反映し、それが産卵にもはね返ってきたのだろうと思う。振り返ってみると、いろいろと細かいところでああすればよかった、こうすればよかったという点がないわけではない。されど、細かいことを考えてばかりでもきりがないので、とりあえずはできることから手を打とう、ということで、飲み水にヨモギの煮汁を混ぜてみたり、水の桶に木炭を入れてみたり、他にもこまごまとできる工夫をしてみている。でも、こうしたことが昨日今日で反映するものではなく、少なくとも2週間ぐらいは様子を見てみないと何ともいえないけれど、今日のところはいくぶん回復気味ではあるが、まだ横ばいという状態。ただ、たまごを見ていると、昨日までよりは小さめで、殻の色が濃いたまごが多くなっているので、換羽したのと同じような状態になっているのかもしれない。

 こんな事情で、当分の間はたまごの数の調整をしなくてはならないので、ご迷惑をおかけしますが、どうぞよろしくお願いいたします。

6月6日

 昨年の7月からたまごをうんできた鶏たちの産卵率がこのところ低下してきている。トシのせいもあるだろうし、また夏のような日があったり涼しい日があったりという気温の変動の激しさも、若鶏ならそれなりに適応するのだろうけれど、たまごをうみ疲れた鶏たちにとってはストレスになってしまうのだろうか。それに、これから迎える夏になると、どうしても破卵が出やすく、歩留まりが悪くなることが予想されるので、産卵率の低下は「想定内の範囲」であるとはいえ、ちょっと厳しい状況であるのは確かである。2月に入れてそろそろたまごをうみはじめるであろうヒナが数少なくなってしまった状況の中で、その次が5月のヒナだから、彼女たちがたまごをうみ始める10月ごろまでの間はなんとか乗り切りたいものだが、とりあえず打てる手は打たねば。
 たまごの数に一喜一憂する一方で、追い討ちをかけるように畑の仕事は待たせてくれない。先週は金曜日にトマトの苗を定植し、土曜日は緑肥畑にクローバーの種をまき、今日はいずれも限界を超えたセロリと長ねぎの苗を定植。こんどはかぼちゃの苗が苗で置いておくには限界になっている。必ず今週中には定植しないと大変なことになりそうだ。
 

5月25日

 ここへきてさすがに苗がお化けのようになってきて、一昨日はキャベツとブロッコリーとたまねぎの苗を、配達日の昨日をはさんで今日はレタスとサニーレタスの苗をそれぞれ定植したが、まだまだ植え残しの苗も。しかも、育苗箱にまいたかぼちゃは大きくなって育苗ポットに移植しなくてはならない限界を超えているが無視無視、という状態。ピーマンや唐辛子も育苗ポットに移植したい。また、露地にまいた菜ものが全然大きくならず、やっと暖かくなってきたかと思ったがそれでもいっこうに成長せず、それもそのはずふたばのまわりをピョンピョン飛び跳ねるキスジという虫(だとおもう)にやられ、小さな葉には穴があきにあいててしまっていたのだから。しかたがないので大きくならない菜ものを潰して種をまきなおした。これらが食べられるのはたぶん7月に入ってからになるだろう。長ねぎや人参のところには畝間に雑草がはびこりだし、除草もままならない状態。これでいいのか、と思いつつ、日にちだけは流れていく...。

5月20日

 今年2度目のヒナを入れたけれど、いつもなら100羽の単位で入れるのを、今回は150羽入れた。それも、2月に入ったばかりのヒナが3月後半に外の小屋へ移動した直後、連日1〜2羽がネズミに襲われる被害を受け、20羽ほどが亡くなってしまったからで、その埋め合わせの意味もあり、中途半端な羽数を入れることにしたのである。しかし、ここの鶏小屋は1部屋最大100羽用に造っているので、150羽という羽数ではどうしても2部屋使わなくてはならない。そのために、古い鶏を早く淘汰して部屋を空けてしまわねばならない、といった状況にもなっている。これから夏場に向けて、産卵率が落ちてくると思うので、本当はできるだけ遅くまで淘汰せずに粘りたいところなのだが、鶏小屋をすぐに新築できない状況もあって、頭の痛い問題である。
 いま思えば、どうせ2部屋使うのなら200羽入れておけばよかった、と思いもするが、現在の規模で一度に多く入れてしまうと、ピークのときにだぶついたり、産卵が落ちてきたときに一気にたまごが足りなくなってしまう、という状態になったりもする。そんな事情もあり、年間を通じて平均した産卵数を維持するために、わざと時期をずらして少しずつヒナを入れているのだが、夏にもう一度ヒナを入れなくてはならなさそうな状況で、今後のことも考えると、2棟目の鶏小屋をはやくつくりたいところなのだが...。

5月16日

 この春の農作業は昨年に比べるとかなり遅れている。だいたい10日〜半月ぐらいだろうか。もっとも、私の仕事が追いついていない部分もあるのだが、気温の低い状態が続いているので、進めたくても進められずにいた部分もあり、結果として、私の仕事の遅れを寒さがカバーしてくれているような感じである。皮肉といえば皮肉であるが。
 それにしても、この低温状態はどうにかならないものか。先月種をまいた露地の菜ものがなかなか生育しない。こまつなやみずななどは「ふたば」にはなったけれど、ここ数日、そこから先に進まない。今朝は霜が降りた上に水たまりには氷も張っていた。昨年は5月下旬には露地の菜ものが出荷できていたが、今年はどうなるものやら。

5月6日

 納屋に住みついた(?)子猫たち、はじめは納屋の中を右往左往している感じだったが、最近では納屋のすき間から外へ出て遊びまわるようになった。すると犬たちの様子にも変化があらわれたが、特にイヌゾーが全然落ち着かない。彼は納屋に猫が来たばかりのころから、納屋の窓から外をおそるおそる眺める子猫たちに過敏に反応して、ずうっと納屋を見てばかりになった。私がイヌゾーの相手をしようと近づいても、また朝ごはんを持って近づいても、納屋のほうばかり見て全然私を見ようとしない。これまでなら私の姿を見るや、かならず相手をしろといわんばかりにほえてはしっぽを振っていたのに。それにもまして、子猫たちが外に出てくるようになったこの数日間は、子猫たちがイヌゾーのほうに近づいてくるものだから、なおのことイヌゾーは子猫を見ては追い払わんとばかりにほえまくっている。慣れてきたらそのうち落ち着くんだろうとは思うけれど、同じ敷地にいるのだから、早いところ仲良くなってほしいものである。

5月2日

 先週は軽トラの車検があり、また来客があったり取材を2件受けることがあったりで、軽トラを洗ったり、家の茶の間に足の踏み場を作ったりするなど、珍しく掃除らしきことをした。しかし、来客も取材も終わり、家の中はあっという間に元通りの散乱状態、また軽トラも肥料を連日積むようになってあっという間に汚れまくっている。こうなると、つい掃除することの無意味さを感じてしまう。本当はそれではいけないのだけれど。

4月27日

 雪がなくなって日にちが流れ、畑がだいぶ乾いてきたし、また注文していた有機の肥料が届いて、いつでも畑にまける状態...のはずなのだが、なかなかそこに至らない。周囲の畑ではトラクターがうなりだし、今日も夕方暗くなってから我が家の前をトラクターが走り抜けていった。みんな遅くまで残った積雪のせいで遅れた仕事を取り返さんとしているのだろうが、私は遅れを取り返すどころ、綱渡りの日々である。今日は育苗箱で過密状態になったトマトの苗を大きなポットに移植したけれど、これも先週の土曜日の来客に、去年の秋から片付けずに放置していたハウスの中を片付けてもらったから移植できたようなもので、もし今日移植できなかったとしたら、明日は配達だからそれどころじゃないし、もうちゃんとしたトマトの苗は作れなかっただろう、と思うことしきりである。さらに悪いことに、今月中に書き上げなくてはならない有機認証の書類をまとめる作業がなかなかはかどらず、これは当分連日徹夜か...という状態である。

4月19日

 ちょうど1週間前のこと。夕方に配達から帰ってくると子猫たちの様子が変だった。なぜか茶の間と風呂場を行き来しているのである。そこで私も風呂場へ行くと、浴槽の中で1匹が「どざえもん」と化していた。おそらく、家の中で遊んでいる間に、ふたの開いた浴槽の中に飛び込んでおぼれてしまったのだろう。家の隅々を動き回ろうとする猫の習性を考えれば、風呂場の扉を開けっ放しにして自由に出入りできるようにしていた上に、水を張ったまま浴槽のふたを開けておいたのは大失敗である。せっかく兄弟みんな仲良くしていたのに、と思うと、なんとも言いようのない、いろいろなおもいが私のからだ中をよぎった。しかしありがたいことに、それでも残った3匹はそれぞれ仲良く元気に走り回っていた。
 そして一昨日、この子たちはいよいよ納屋へ引っ越しとなった。最初は捨てられたと勘違いして戸惑ったのだろうか、納屋は母屋よりも広いのに、散らかしっぱなしのダンボールの中にこもってあまり動き回っていなかったが、今日はもう慣れてしまったようで、あちらこちらを走り回っていた。むしろ、気になっているのは私のほうで、毎度毎度仕事で納屋に行っては猫の顔を確認しないと気がすまない始末。その雰囲気を察してか、この数日、私が納屋に来るたびに周りの犬たちが「相手をしろ」といわんばかりにほえまくっている。私の中では、犬たちにはこれまでと同じように、いやむしろそれ以上に接していこうという気持ちはあるのだが、犬たちからすると、どうやらそうは映っていないらしい。私の立場では、家族が増えて、ひとりひとりに向き合う時間がその分減ってしまうのはある程度やむをえないとしても、もともといる犬たちからすると、それは納得いかないのかもしれない。

4月15日

 10日ほど前から、珍しく風邪をひいてしまった。ここ数日少しずつからだは動くようになったけれど、まだまだ鼻づまりの声である。だからといって仕事を休むわけにはいかず、鶏の世話、育苗管理、そして配達といった最低限の仕事はせざるを得ない。しかしそれ以上にやりたいことはほとんどできずじまいだった。4日ほど前にやっと畑の雪が消えて、そろそろたまっていた春の仕事を一気に片付けなくてはならない状況で、この風邪はその症状以上につらいものがある。

4月5日

 猫の話の続き。朝になっても子猫たちは相変わらず私から距離をおきつつ、家の中を走り回っていた。今日は昼間に配達があったので、いない間にエサが空っぽになっては困るだろう、と思って、エサと水を満タンにして出かけた。
 そして夕方帰宅すると、子猫たちは茶の間のコタツ布団の上で4匹かたまっていたが、私を見るや、また例のごとくさーっと逃げ出した。よっぽど信用されていないんだなあ、と思ったが、その走った先はエサ場で、なんと私が出かけてからほとんど減っていなかったのである。それからというもの4匹仲良く並んでがつがつエサを口にしていたが、もしかしたら、私が出かけたために、捨てられたと思いこんで不安になってしまっていたのかもしれない。やってきて2日目とはいえ、お互いが慣れるにはまだまだ時間がかかりそうである。

4月4日

 4月から原油の卸価格が上昇するからと、3月末はあちらこちらのガソリンスタンドで混雑していて、ガソリンも灯油も順番待ちの列にはまったが、予想通り今月に入って一気に値上がりしていた。それでも、ガソリンや軽油はアメリカがイラクを攻撃したころほど高くはないのだが、問題は灯油。いつもリッター49円で入れていたスタンドは60円に値上がりしていて、いくらなんでもこれは上げすぎだろう、と思った。でも、ほとんどは57〜58円といった感じ。今日余市まで出かけたとき、その途中の札幌西区や手稲区などで53円というのを何箇所か目にしたけれど、普段通わない札幌の西のほうに灯油だけのために出かけるとかえって高いガス代を食うことになるので馬鹿らしいし...。
 ところで、このホームページで子猫を譲っていただけないかと書いたところ、余市で養鶏を営んでいる大先輩から譲っていただけるというお話をいただき、今日子猫を迎えに行ってきた。子猫たちは家に着くまではおとなしくしていたけれど、家の中で解放するや、あちらこちらを徘徊し始め、それが一段落して私の寝る布団の上でくつろいでいるが、私が近づくとすぐに逃げ出し、全然なついてくる様子はない。慣れるまでの一時的なものなのか、単に飼い主が悪い人に思われているのか...。


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