つれづれなるままに...

これはここでおきた出来事を気が向いたときにつづったものです。


2004年7〜9月の巻...
最新の「つれづれなるままに」
<過去の「つれづれなるままに」はこちら>
 2003年5月以前  2003年6〜7月  2003年8〜9月  2003年10〜12月 
 2004年1〜3月  2004年4〜6月  2004年10〜12月
 2005年1〜3月  2005年4〜6月  2005年7〜9月  2005年10〜12月 
 2006年1〜3月  2006年4〜6月  2006年7〜9月  2006年10〜12月 
 2007年1〜3月  2007年4〜6月  2007年7〜9月  2007年10〜12月 
 2008年1〜3月 

9月26日

 昨晩、千歳市内の某所でライトをつけたまま軽トラを長いこと止めていて、それに気づかず夜の11時前になって「さあ帰ろう」とおもったら見事にバッテリーが上がっていた。そこでJAFを呼んでエンジンがかかるようにしてもらった。が、事件はまた続く。今朝は出荷のある日なので、今日配送を担当するかつての親方のところへ荷物を持っていこうとしたら、家を出た直後、こんどはワゴン車の後輪がパンクして道の真ん中で動けなくなってしまった。幸い、家を出たばかりで大通りまで出ていなかったから、すぐさまバックで自宅まで引き返したけれど、ただでさえ朝の時間のないところへタイヤ交換をしているひまなどなく、昨日のバッテリー上がりで不安のある軽トラに荷物を載せ換えて届ける羽目に。やむをえない急な事態とはいえ、予想通り「遅いぞ」と怒られてしまいはしたが、幸いエンストせずに事故なく帰って来られたので、軽トラはもう大丈夫だろうと、こんどは昼間、台風の倒木をキノコの原木に使えないかと、その集積所に行って木を持って帰ってきた。そして夕方、さあタイヤ交換だと思ったら、あまりにタイヤのネジが固くしまっていて、ネジをなめる(注)寸前までいって、とても自力で交換できる状態ではなくなってしまった。そこでまたJAFを呼んだら、今日の人も昨日助けていただいた人で、ありがたいやら恥ずかしいやら。それにしても2日続けて別々の車にトラブルが起きるとは。また明日も車のトラブルが起きなければよいが...。

(注) 「なめる」とは、ネジを工具で回そうとしたときに、工具のほうが空回りしてネジの外側の角がとれたり、あるいは中央の溝が削り取られてしまったりして、どんなに力を入れても工具でネジを回せなくなってしまう状態をいう。ちなみに、完全になめ切ったネジをはずすのに、かつて、ネジの中央に金属ドリルで穴を開けてもらい、ネジそのものをぶっ壊してもらったのをみて感動してしまったことがある。

9月22日

 最近昼の時間が短くなってきた上に、今日は一日雨が激しく降っていたこともあり、外が暗くなるのが早かった。そこで、この季節にしてはめずらしい「夜長」に、古くなってしまった牛乳でカッテージチーズをつくってみたり、またひび割れしたたまごでマヨネーズをつくってみたりしていた。そこから、今日の夜の献立は、はねたにんじんとじゃがいも、それに虫食いのキャベツ(とても人様に出せるものではない)を蒸して、温野菜のサラダがごちそうになった。最初から献立を考えていなかったのに、なんとなく余り物から導き出されたごちそうに感謝。

9月14日

 この季節になると、晴れと雨の日が交互にやってくる。台風の過ぎたあとしばらく晴れていたが、昨日今日はまた雨。しかも、今日は風が強くなっていた。車を運転していて、何度もハンドルを取られそうになった。やむをえないこととはいえ、橋の上を走ろうものなら心臓に悪くてしかたない。しかも軽のワンボックスカーは横風に弱いのでなおのこと。これがもしあの台風の日だったらどうなっていただろうか。

9月10日

 今回の台風で、いろいろな方からお見舞いのお言葉、ご連絡などいただきまして、どうもありがとうございます。物損の面ではこまごまとした被害はあったものの、ぼちぼち片付けもすすんで、明日は屋根のトタンをはろうかというところ。しかし、野菜はだいぶやられてしまった。ひょうでやられたもののなんとか生きのびていたナスは、完全にとどめを刺されたし、それ以上に葉ものがだいぶ傷めつけられていた。強風で葉がちぎれてしまったのはしょうがないとしても、残った葉は残ったで、海からの南風に塩分がかなり含まれていたらしく、「青菜に塩」ということわざがあるけれど、本当にしょげかえったみたいに葉がちぢれてしまっていたり、枯れてしまったりしていた。生きのびたものもだいぶ生育は遅れるだろうが、かといって、このへんの人たちの話では、いまから種をまきなおしても間に合うものでもないとのこと、あとは生き残ったものが育ってくれることを祈ろう。それに、にんじんやじゃがいも、かぼちゃは生き残っているわけだし、鶏も元気にしていて、まったく生活できない状態に追い込まれたわけでもないので、とりあえずは大怪我や病気などに注意しながら日々生活していこうと思う。

9月8日

 台風18号は今年このへんを襲った台風では最強のものだった。朝9時から15時過ぎまで停電していたり、屋根のトタンがはがれたり、トマトのハウスの天井のビニールがめくれてしまったり、レタスの葉が吹っ飛んでいったり、ナスが玉砕してしまったりなどといろいろあって、当分は後片付けに追われそう。しかしながら、幸い、鶏や犬、そして私に怪我はありませんでした。続きはまた日をあらためて。

9月6日

 最近たまごをうむようになった、今年の春びなのいる部屋はこの春になってあわててつくったこともあり、産卵箱をつくるのもあとまわしになっていた。とりあえず産卵しはじめで産卵率も低い時期には間に合わせよう、とひと箱だけはつくってはいたのだけれど、もうひと箱つくるのをどんどん後回しにしてしまっていた。産卵箱の数が不足していると、狭い箱の中でたくさんたまごを落とされることになるため、たまごどうしがぶつかって破損する可能性が高くなるし、また、鶏は朝から午前中に9割方産卵するため、集中する時間帯に産卵箱に入れず、部屋の隅の地べたでうみ落とす鶏も出てきて、汚れたたまごが確実に増えていく。そうなることはわかっていたのだが、畑仕事を優先していたら、事態は悪いほうに予想したとおり、破卵は増えるし、産卵箱の外でうみ落とされるしで、せっかくのいいたまごなのに使えないものが出てきてしまった。で、やっと一昨日になって産卵箱をつくり、昨日取り付け、これでいくらかマシになるだろう、とおもったのだが、今日のところは新しい箱にあったたまごはわずかに1個。昨日までの悪い状態がまるで改善されていない。まあ最初は慣れないこともあるだろうから、そのうち入ってくれることを期待して待つか。
 あとまわしといえば、夏にするはずだった育苗ハウスの整理を今ごろになって始め、今日やっと育苗用に使った踏み込み温床を解体して切り返した。切り返してみると、ちゃんと発酵している落ち葉もあれば、ほぼ原型をとどめている落ち葉もかなりあって、いかにちゃんと温床を作っていなかったかがよくわかった。来年の春まで寝かせて育苗用の土にしたいと思っているのだけれど、ちゃんと使い物になるものやら。いや、使い物にしないといけないのだが。

9月3日

 気がついたら9月になっていて、今年も残りわずかだなぁ、と思うようになってきた。本当はとっくに終わらせていなくてはならない秋冬野菜の定植をどんどん後回しにしていたら苗が巨大になってしまっていて、よっぽど投げてしまおうかと思ったけれど、ものはためしと植え付けて、なんとかキャベツ、ブロッコリー、白菜、レタス、コールラビの畑への引越しはすますことができた。こんな状態ではよくないのだが...
 ところで、これまた後回しにしていた軽トラのオイル交換を、やっと今日することができた。ついでにプラグの点検をしたらかなり「すす」が付着していたので、これを掃除すると車の走りは全然違った。それにしても古い車だからか、プラグの汚れるのが早い気がする。まだプラグを交換してから数百キロしか乗っていないというのに。よくCMで2万キロで交換とかいうけれど、この車でそれまで掃除しないでほうっておいたら大変なことになりそうだ。

8月31日

 台風16号が九州に上陸して、昨日は西日本各地でいろいろと被害があったとのこと、災害に見舞われた皆様へお見舞い申し上げます。しかしそのころこのあたりはほとんど無風状態で、本当に嵐が来るのか、あるいは嵐の前の静けさなのか、そんな感じだったが、今朝になってだんだん雨風が強くなってきた。今日は配達の日で、それにもましてこの天気で、どうしても朝はいつもより早く出発しなくてはならなかったのだが、家を出ようとした9時ごろ、いよいよ風がうなりはじめて虫除けのトンネルがめくれはじめ、出かける前に直すか、と一瞬思ったが、どうせいま直してもまためくれるだけだと、どうか線路のほうまで飛ばないでくださいと祈って出発した(自分の家のものがふっとぶことにより列車の走行を妨害し、JRから大金を請求されると困るので)。岩見沢経由で札幌に着くまでの間はちょっと横風が強かったけれど、その後札幌、北広島、千歳と回るあいだ、走行中はたいして運転しずらいこともなく、ふだんの雨の日とたいして変わらなかった。そして、帰宅して畑を見回るも、トンネルがめくれている程度で他に被害はなく、鶏も犬も元気にしていた。でも、台風は北海道に上陸してそのまま縦断しているようなので、これまた各地で大きな被害が出ていないことを祈るところである。

8月28日

 このところ、朝夕はひところの暑さがうそのように涼しくなってきたが、昼間はまだまだ暑いなぁと思うことも多々ある。そうはいっても、あと1ヶ月ぐらいしたら霜が降りるんだろうなと思うと、なんとなく気分が焦ってきたりもする。
 ところで、先日のひょうの影響で、かぼちゃの茎もかなり折れて、中には枯れてしまうものも多くなってきた。そこでこれまで葉に隠れてわからなかった、かぼちゃの実が目につくようになってきた。見た目にはりっぱなかぼちゃであるが(よく見るとひょうの傷あともあるものも多いが)、「へた」の様子からして、まだまだしっかりとは熟していないようだ(「へた」がコルク状になってくると熟した証拠だといわれている)。それでもどんなものか確かめてみたくて、1個収穫して早速蒸してみたけれど、味は...なかった。単純に若いのが理由ならばよいのだが、熟してもこんな味だったらとても人様にお召し上がりいただけるようなものではない。また心配の種がひとつ増えてしまった。

8月21日

 幸いにして、我が家では台風15号による大きな被害は特になく(せいぜいキャベツやブロッコリーの虫除けのトンネルがめくれた程度)、やれやれ...とおもっていたのもつかの間だった。夕方収穫作業をしていたところで急に雲行きがあやしくなり、雷雨が降り出す。そこまでは予想の範ちゅうではあったが、なんと「ひょう」が降ってきてしまったのである。慌てて母屋に避難して落ち着くのを待ったが、外へ出てみると、母屋の前のナス畑の様相が一変していた。大きく広がっていた葉が縮こまったような感じになっていて、近づいてみると、ほとんどの葉に大小の穴があいていた。また、いくらか茎も折れていた。ぱっと見た感じではそんなに実までは傷んでいないようではあったが、このあとが心配である。そのほか、モロヘイヤは完全に茎がへし折られて、これからまとまって収穫できそうだったのが難しくなってしまったし、青じそもぼろぼろ穴があいていて、ピーマンやとうがらしもナスほどではないにせよ少し葉が傷んでいた。でも、根元から折れてしまっているわけではないし、根っこさえ地中で生きていれば、しばらくしたら復活するとはおもうので、それを祈ることにする。一方でハウスのビニールにまで穴があいたりはしなかったので、ハウスの中にあるトマトやまだ定植していない苗、それに鶏は無事だったし、地中にもぐっているにんじんなども無事であった。何はともあれ、命を失うほどの大事に至らなくてなによりだった。

8月19日

 1週間ほど前、やっと雨が降ったかとおもったら、たいして降らずにやんでしまったが、さすがに手をこまねいて作業をサボるわけにもいかず、カラカラの畑の上にキャベツやブロッコリー、サニーレタスなどを順次定植し始め、また秋の菜ものの種まきも済ませておいた。あとは白菜とレタスを植え付ければいいかな、というところである。日曜日の午後から月曜日の午前中にかけ、やっとまともな雨がふったので、これでいくらか違うだろう。しかし、これから台風が接近するという。果菜類の木が折れたりとか、実が傷んでしまったりとか、まいたばかりの種が雨水で流されたりとか、そうならないように祈るばかりである。
 それはさておき、先月末、配達中に車から大量のオイル漏れが発覚。近所の車屋さんに持っていってみてもらうと、旧式のエンジンの2つしかない気筒の片方が死んでいて、そこからオイルが漏れているという。さらに漏れたオイルがエアーフィルターのところへ流れこんで、そこからぽたぽたオイルがしたたりおちている。「気筒が3つあったらエンジンを生かす方法もあるんだけどなぁ」と車屋さん談。応急処置の方法を教えてもらい、通常走れる状態にはなっているけれど、たとえは悪いが、末期の重病患者の延命措置をとるようなものだ。オイルの減り方は尋常ではなく、こんなペースでオイルを補給していたら、1年ちょっとで今乗っている車が買えてしまう。さらに、あと1ヵ月半ぐらいで迎える車検をパスできるかどうかも疑問。そこで、その「オイル代」で泣く泣く「新しい」中古車を買うことにした。春先買ったときはいい買い物をしたとおもったものだが、いまとなってみれば「安物買いの銭失い」以外のなにものでもない。しかしながら、最初から新車を買う余力もないし...。

8月10日

 ここではもう2週間まとまった雨が降っていない。いや、その2週間前の雨だってたいした雨ではなかったから、実際はもっとだろう。秋冬用のキャベツやブロッコリーを早いところ定植したいのだが、根づきをよくするために雨を待って定植しようと思っていたらとんでもないことに。しかし、苗を枯らすわけにはいかないので、毎日毎日苗に水をやっていたらどんどん大きくなっていく。それならかん水しながら定植するか...と思っていたところへ、こんどは井戸が枯れてきた。主に母屋と育苗ハウスで使っている井戸は今のところまだ大丈夫なのだが、鶏小屋とそのまわりの畑で使っている井戸の水の出がだいぶ悪くなってきたのだ。今日に至っては鶏の1日分どころ、1部屋分(つまり約100羽分)の水の確保もままならない。そんな状態では生きている井戸から大量の水をくみ出して畑に運ぶのも勇気がいる話である。かといって、家の前を流れる小川からくみ出すのも、その川がいろいろなところで水田とつながっていて、ヒエなどの雑草の種がたくさん入っているから、畑にまくのはやめた方がいい、という話を何度か聞いたことがある。いざとなったら、鶏の飲み水ぐらいは家の前の川の水でもいいかなと思うけれど、畑のほうは天水を待つしかないような状況...いやいや、どこぞの山へ入って沢の水をくみ出してくるなどの方法もなくはないが、ひとり身ではそんな労力を作れようはずもなく、この週末に雨が降るらしいので、それに期待して作業を進めるか...。

7月31日

 去年の今ごろの日記を振り返ると、いかに今年が暑いか改めて感じさせられる。この夏、内地では一部で気温が40度に達したところもあったようで、それと比べればたいしたことないよといわれてしまいそうではあるが、そうはいっても長袖の服で仕事をするのはしんどい。でも、もともと肌があまり強くない私にとって日焼けは極力避けたい。それを考えたらあまり半そでの服で野良仕事をしたくないので、昼間の暑い時間帯にたまごの手入れをしたり、外出の用事を済ませたりするようにしている。しかし、最近は日の出は遅くなっているし、日が沈むのは早くなっているので、あまり昼間に長時間外を出歩くのも避けたいところではあるし、また秋冬野菜の苗のことを考えると、どうしても昼間に最低一度は水分補給をしてやらないと土が乾いて根が焼けてしまいそうで、家を空けてばかりもいられない。
 暑さのせいにして愚痴ばかり並べてしまったが、暑いおかげでよかったこともあって、たとえば去年全然成長しなかったモロヘイヤは日に日に大きくなって、今年はいくらか食べられそうだし、ピーマンやナス、トマトもいまのところは順調に実をつけ始めている。途中まで順調にきていても、天候次第でどこでどう転ぶかわからないのが百姓仕事でもあるのだが、野菜については多品種を作っているおかげで、何かがだめでも他がどうにかなりそうなのが救いだとも感じる今日このごろである。

7月24日

 ようやくズッキーニが収穫できそうなところまで近づいてきた。が、ズッキーニの苗を植えてある列のはずなのに、どうもその中にズッキーニではないもの、もっというとかぼちゃのようなものがまざっている。小松菜や山東菜の種をまいたはずなのに、葉っぱだけカブと似ていて株のついていないのが混ざっているとか、サニーレタスの中に緑のリーフレタスが混ざっているとか、そういうことはよくあるけれど、5本に1本ぐらいはズッキーニではない。確かにかぼちゃとズッキーニは同じ日に種をまいたけれど、まず種は見分けがつくから蒔いた段階では間違えようがないし、また苗がまざらないようにちゃんと管理はしていた。それに、育苗していた当時、何者かに荒らされるなどして並べ替えられた形跡もなかった。また、かぼちゃの数が狂っていないから、やはりズッキーニの中に違う種が混ざっていたと考えるのが筋だろう。それに、苗を定植する時点では見分けがつかないからたちがわるい。しかし、たいした数植えていないのに、5本に1本ぐらい違う種が入っているというのは困ったものだ。でも、その違った種でちゃんとしたかぼちゃが出てくればいいが、実のならない、ただつるが伸びておしまい、というものだったらそれも困りもの。ズッキーニに関しては来年は別の会社の種を使ってみようと思う。

7月16日

 先週は内地の梅雨のような天気が続いていて、それを言い訳に除草など、収穫以外の畑仕事をサボっていたのだが、週があけてやっと晴れてきたと思ったら畑は荒れ放題になっていた。特にたまねぎ畑は見事なまでの草の海となっていて、しかし育苗からしていたのに全然収穫できないのも悔しいので、自家用分ぐらいは確保しようとなんとか除草することにして、残りは泣く泣くつぶして別の目的に使うことに。また、いまごろになってオクラやパセリ、モロヘイヤを定植するありさま、いったいこれらはどれほど収穫できるのだろうかと思いつつ、まあやることに価値があるのだと言い訳をして自分をなぐさめる日々が続く。

7月9日

 朝10時前、野菜の出荷が一段落し、鶏小屋を見回っていると、今年の春びなの部屋の止まり木の下に小さなたまごが落ちていた。3月1日にやってきてから4ヶ月余り、初卵にしては少々早めだとはおもうけれど、とりあえずここまでのところは順調にきてよかった。が、まだちゃんと産卵箱を部屋に作っていない...。小学生の時分、クラスにひとりぐらいキリンさんみたいな人がいたのと同じようなものだとは思うけれど、ほかのみんなが地べたに産みグセがつく前にどうにか手を打たねば。

7月7日

 今回のヒナ(7月2日に入れたもの)の育雛箱は、鶏小屋の中につくったこともあって、底なし、つまり枠で囲ってふたをしただけのつくりになっている。床にはもともともみがらが敷いてあるので、わざわざ底に板を打つこともなかったのだ。が、元気のよすぎる娘たちは、床を掘って脱出することを覚えてしまった。夕方見回りに行くと、なんとほとんどのヒナたちが、わずか畳1枚分の育雛箱ならぬ「育雛枠」から脱出して、10坪ほど(畳約20枚分)の部屋の中を隅から隅まで縦横無尽に走り回っていたのだ。まあでもこれは、そろそろ育雛箱から出すときが来たということなのかもしれない。季節柄そうそう保温も必要ないし、あんまり暑い中狭いところに閉じ込めると、かえって病気も出やすいらしいので、そろそろ枠を取り壊そうかな。

7月2日

 気がついたらもう1年の半分が過ぎていた。ついこのあいだまでは雪が降っていたのに...とおもうのだが。
 それはさておき、おとといの午後に激しい雨が降ったあと、昨日は一日中風が強くて、かぼちゃにかけていた虫除けのトンネルは飛ばされるわ、納屋の雨漏り防止用のシートもはがれているわ、なにも配達の日にこうならなくても...とおもったところでどうしようもない。昨日は納屋のシートの修復はあきらめ、風の弱まるのを待って、次の日(つまり今日)に修復しよう...とおもったら、今日は野菜の出荷日の上、予約していたヒナを連れてくる日だった。朝一番で野菜を収穫し、いつもより早く家を出て札幌まで野菜を届け、その後岩見沢へ走ってヒナを受け取り、帰宅するともうお昼前。今回の育雛は、納屋ではなく外の鶏小屋の一部屋の中に育雛箱を組み立ててやることに。数日前から米ぬかともみがらで仕込んでおいた発酵床を床暖房のようにして保温することにしたのだが、ヒナたちは育雛箱の熱源を避けるように走り回っている。生後まもなくのヒナは寒さに弱いので、こちらとしては35度ぐらいの温度は確保しようとするのだが、そんな努力をしなくても、外気温が高いこともあって育雛箱の中は意外と暖かいようだ。そんなヒナたちが落ち着いたところで、やっと屋根の修復に手をつけよう、とおもったら、こんどははしごを立てるところがちょっとした草むらになっていて、そのまま立てるのは危なっかしくてしょうがない。で、辺りの草刈りをしてから、ようやくはしごをかけて屋根にのぼり、シートを直して一件落着。


Copyright(C) since2003 Hyakusho-neu-ie All Rigts Reserved