つれづれなるままに...
これはここでおきた出来事を気が向いたときにつづったものです。
2004年1〜3月の巻...
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3月31日
やはり、経験の浅い人間の作った踏み込み温床だけあって、場所によって発酵状態に差があったようで、温度ムラがでてしまっていた。温度の上がりの鈍いところをフォークで切り返して、温度が均一な状態に落ち着いてきた昨日、育苗用の連結ポットにキャベツ、ブロッコリー、レタス、サニーレタスを、そして今日はコールラビの播種をした。外気は平年以上の暖かさとはいえ、早朝には0度近くまで下がっているのだが、温床はちょうど表面が20度ぐらいになっていて、発芽の温度帯としてはちょうどいい感じではある。もちろん、発芽は温度だけではなくていろんな条件によって左右されるし、ましてや今年は育苗の土を畑の土に頼ってしまっているので、いまつくったばかりの踏み込み温床からつくった育苗用の土からすると条件は悪い。さて、これからは...。
3月24日
やっと今日になって、友人に手伝ってもらって育苗用の踏み込み温床をつくった。本当はもっと早くにやるつもりだったのだけれど、ばたばたしていることを言い訳にして、今日までのびのびにしてしまった。角材と古畳で温床の枠を作り、その中に、昨年の11月に集めてきた公園の落ち葉(2003年11月1日の「つれづれなるままに」参照)、鶏フン、米ぬかを散水しながらサンドイッチ状に重ねていくだけなのだが、それが意外と難しい。これまで何度も温床作りにかかわったことはあるのだけれど、言われた通りに身体を動かしただけだった。だから、落ち葉と米ぬかと鶏フンとの割合であるとか水分調整であるとか、また気候条件であるとか、いざ自分でやってみるとなると、そのへんの加減がいいのか悪いのか、何日かしてみないとわからないのも事実である。何年もやっていればその勘どころもつかめるのだろうけれど。それで、もしうまくいっていたら、温床は育苗している1〜2ヶ月だけ発酵熱を出し、その役目を終えるころに発酵もおさまって、来年の春の育苗用の土として再利用できるはずである。そんなわけで、しばらくはワクワクドキドキの日々が続く。
3月21日
どうも未明に雪が降っていたらしく、朝起きてみて一面の銀世界にちょっと驚きもしたが、昼になってぐんぐん気温は上がり、気が付いたら道路に積もった雪は消え去っていた。そんなものだから、今日は今年初めて蒲団を外に干した。といっても、11時から3時間ぐらいだけなのだが、今晩の寝心地はどんなものになるのだろうか。
それはそうと、納屋の育雛箱の中で寝泊りしていたヒナたちは、げんこつぐらいの大きさになってきて、ちょっとジャンプしただけで天井のコタツのヒーターに頭をぶつける音も聞こえてくるほどになっていた。そろそろ育雛箱が狭くなってきたということで、今日外の小屋へ引っ越した。納屋も氷点下の気温になる環境だったとはいえ、いきなり外の小屋にさらすのも寒かろうと、数日前から、引っ越す部屋の真ん中に、米ぬかなどを発酵させた無電源の床暖を仕込んでおいて、昼間はお外で遊んでも、夜は床暖の上で休めるようにしておいたのだが、さて、これでヒナたちは元気に育ってくれるだろうか。いや、育ってくれるようにしっかり面倒をみないとなぁ。
3月15日
山東菜、こまつな、かぶ、ラディッシュの種をハウスの中にまいた。いよいよ今年初めての種まきである。外はまだだいぶ雪が残っているし、ハウスの中といえども、朝は外と同様に氷点下10度以下にもなるので、種をまいた上には霜よけの布をかけてはいるが、それでもハウスの中は昼間は窓をあけないと真夏のような暑さになってしまう。近々同じハウスの中で育苗も始める予定でいるが、これから当分の間はハウスの温度管理には神経を使うことになりそうだ。
3月13日
最近、毎日のように鳥インフルエンザの報道が出ている。その中で、野鳥と隔離しなさいとか平飼いはよくないとか言われることも多い。そして「鳥インフルエンザを防ぐにはウィンドレス(窓のない)鶏舎にする必要がある」だとか「平飼いは衛生的に問題がある」だとかいう報道も見られる。一見、壁で外界から完全に隔絶すれば安全なようにも思われるかもしれないし、自分のしたふんを踏んづけてまわる鶏は衛生的でないように見えるかもしれない。
しかしながら、自然界に生きている以上、動物に限らず、菌などの微生物を含め、あらゆる生物と共存していかなければならないわけで、いくらどんなに頑丈な壁をつくったところで、それらを完全に遮断することはまず不可能だろう。それに、一旦病原菌が入り込んだら、かえってウィンドレス鶏舎のほうが被害は拡大しやすくなるという。実際、アメリカではウィンドレス鶏舎で1700万羽が鳥インフルエンザで処分されたという事例も報告されている。いまやっているような平飼いのやり方(地べたを鶏自ら歩き回れる状態の飼い方をすること)を変えるつもりはないし、そのほうがいいと信じているけれど、ゲージに閉じ込めない平飼いだから何やってもOKというものでもない。いくら平飼いであっても、小屋の環境をいい状態に保つべく、過密な状態にしないとか風通しをよくするとかいったようなことをしなければならない。でなければ、インフルエンザにかからなかったとしても、別の病気になる可能性だって高くなる。
そして平飼いにしているのは、単に鶏にとっていいから、という理由だけではない。鶏の出したフンを鶏みずからが踏んづけたり、またつついたりして引っかきまわすことで、つまり地べたを鶏が歩いているからこそ、フンは自然に発酵していくのだが、それを畑にまいて野菜をつくって、人間が食べきれなかった余りをまた鶏が食べられる...といった循環型の農業を志向しているからであり、そのバランスを適度に保たれるようにして、鶏にとっても人間にとってもいい状態を保っていきたい。
3月7日
ヒナがやってきて今日で一週間になった。最初の数日は畳一枚ほどの大きさの保温箱の、暖かいヒーターの下に集まりがちで、せいぜいちょこちょこ歩く程度だったけれど、昨日今日は生えてきたばかりの羽をばたつかせながら箱の隅から隅まで活発に動き回るようになった。また、えさや水の減り方も日増しにはやくなっていっている。まだまだゴルフボールが転がっているような感じではあるけれど、あっというまに大きくなるのだろう。
ちなみに、保温箱の半分はヒーターつきのふたをしているが、残りの半分は網の落としぶたをしているだけなので、ヒーターのないところからは外気が入ってくるようになっている。保温箱は納屋の中にあるといえども、この納屋はどこからでもすきま風が入ってくるつくりなので、朝晩の室温は氷点下になる。ヒーターのない部分、特に箱の隅へ行ったら相当温度は低いはずであるが、でも低いところへもいけるようになったということは、徐々に外気に順応してきたとも言えよう。
3月6日
世間ではブロードバンド云々と大騒ぎしているけれど、去年の暮れから追分でも高速通信網であるADSLのサービスが開始されていた。しかし、まちの中心近くにある中継局の設備から距離が遠いと、こういったシステムが利用できないものらしいと聞いていた。だから、ホームページをつくったり、逆に検索したりするときは、同じ市外局番の早来にある「アクセスポイント」に電話回線をつなぐ「ダイヤルアップ」という接続をしていた。ところが、今後はいま契約しているプロバイダでも、他のプロバイダと同様にアクセスポイントが全国共通番号になってしまい、これだと私の場合、早来に「電話する」よりも料金がかさんでしまうのである。
そんなこともあって、これまでの利用状況を参考にそろばんをはじいてみたところ、私の場合はADSLを導入できれば導入するほうが得らしい、という結論になって、ものは試しとADSLを導入できないかと申し込んでみた。すると、中継局から6キロ近くも離れているから、とNTTのほうで調査に数日かかったものの、利用できるという連絡があって、昨日から我が家でもADSLを使えるようになった。
で、肝心の使い勝手であるが、明らかに激変した。通信速度が8Mbpsの契約なのに、実際の速度を調べてみるとおおよそ1.4Mbpsしかないことがわかったが、それでも、これまで「ダイヤルアップ」を使っていたころからすると、30〜40倍の速度になっている。実際、インターネットに接続すると、目的のページが開くのが速い速い、これまでは文字だけ先に出てきても画像が現れるのにえらく時間がかかっていたが、いまでは即表示される。しかも使い放題なので、通話時間を気にしなくてもよくなったのだが、逆に問題もある。というのは、配線をつないでいる限り、うっかりしていると回線がつながりっ放しの状態になってしまうので、下書き中のメールを間違って送ってしまうとか、あるいはウイルスつきのメールを受信した瞬間にたくさんの人に送信してまき散らしてしまう...などといった「危険」もありうる。だから、使わないときはつねに配線を差し込みから外しておくようになって、かえって神経を使っていたりもしている。
2月29日
明日ヒナがやってくるので、昨日今日で納屋の中に育雛用の保温箱を準備して明日に備えておいた。前回(昨年6月)とは違って気温が低い時期の育雛なのでちょっと気を遣うところはあるが、元気に育ってくれるようがんばらねば。
それはさておき、暖かくなってきたことで鶏小屋の床がやわらかくなり、鶏たちが砂浴びをするようになったことは前に触れた通りだけれども、さらに床をつついて穴をあける動きが目立ってきた。鶏が地面をつつく動作自体は本能そのもので、地面にこぼれたえさを拾い上げるのはいうまでもなく、暖かい季節であればさらに深くつついて穴を掘って土や石ころを食べたり、地中の虫を食べたりして、気が付くと15センチか20センチぐらいの深さの穴をあけていることがあるのだ。しかし、これまでのように地面がしばれていると、つつきたくてもなかなかつつけず、私が地面を切り返したときにそこに群がって、ここぞとばかりに掘り起こされた土をおいしそうについばんでいたものだが、最近はそこまでしなくても、自分たちで穴をあけられるようになってきた。それをみても、やはり春は確実にやってきているのだと感じている。
2月24日
昨日は明け方まで雨、そして日が昇ると雪が降り出し、さらに風も強くなって夕方前まで地吹雪が舞っていた。そのため、鶏小屋にはどんどん雪が入り込んできたので、やむなく1日中窓を閉め切ったままにする羽目に。また、家の前の道路、鶏小屋まわりの作業用の道などもどんどん雪が吹きだまっていって、特に通行止めの看板が立ったわけではないが、事実上家から車で出かけることは不可能になり、また鶏小屋までたまごを取りに行くにしてもひざから下を雪に沈めながら歩く始末だった(ちなみに、家の前の道路は18時前になってやっと除雪が入り、一般の車が通れるようになった)。
そして、天気が回復した今朝になって鶏小屋へ行くと、窓を閉めていた効果で雪が吹き込まなかった分、床がべちゃべちゃにはなっていなかったものの、換気できなかったことで空気がどんよりしていて、鶏たちは元気にはしていたものの、これは居心地悪そうだなあとおもった。しかし閉めた窓の上にも雪が吹きだまっていて、そのままではとても窓が開けられない状態だったので、まず一番に窓のところにたまった雪をはねて窓を開ける。すると、あっという間に空気が入れ替わったようで、鶏たちは活気づいていたように見受けられた。しかし、作業用の道も吹きだまりがあちらこちらにできていて、歩くのもままならぬ状態。とりあえずえさを運びたいので納屋と鶏小屋の間の道は確保したけれど、あと1ヶ所、背丈ほどの高さの雪山が作道をふさいでいて、しかも前後左右10メートルぐらいにまで広がっていたため、こればかりは山よりも丈の低い除雪機(16馬力・ホームセンター等で売られている家庭用の小型の除雪機よりはひと回りでかい)だけでは対処しきれず、午前中かけて、トラクターのローダーで山を崩し、崩した雪を除雪機ではね...の繰り返しで、どうにか切り通しの道を確保した。でも、夜になってからまた湿った雪が降ってきた。こんどは吹きだまりにはならないだろうけれど、また変な積もりかたをしないかどうかが気になるところである。
2月21日
一昨日の朝は氷点下15度ぐらいまで冷え込んだが、それからは急に気温が上がり、昨日・今日と春を思わせる気温だった。それにつられるように鶏小屋の中も地温が上がってきたようで、床がやわらかくなってきた。
これまでは、朝しばれると前日までに地面に落ちた鶏のフンが水分を含んだまま固まるので、床もがちがちに固まって、さらにその後で落ちた鶏のフンも水分を含んだまま固まってしまい、そのままにしておくと鶏が床をひっかきまわすことができずに残り、さらに昼間に中途半端に温度が上がると、なるべく乾燥させておきたい地面がベチャベチャになる...という悪循環を招きかねない。そこで、気温があがった昼間を利用して、鶏の部屋の床をフォークで切り返しにいくのだが、温度の上がりが鈍いと地面は固いままでフォークが刺さらないのだ。やっと刺さったと思ったら床がほぐれるどころ、まるでフォークが3枚ぐらい畳を突き刺したかのごとく床は持ち上がってしまい、これでは鶏に床をかき回してもらえないなぁ、と思ったものだった。ところが、このところの暖かさで、床は急によくほぐれるようになり、それからというもの、急に砂浴びをする鶏の姿が目立つようになった。その気持ちよさそうな姿を見るにつけ、よっぽど砂浴びをしたかったのだろう、とおもう。
2月14日
昨日・今日と気温の高い状態が続いて、積もっていた雪が一気に減っていったような気がする。実際、我が家の周囲でもこまめに除雪してきたところでは土がはっきりと見えているし、札幌へ向かって車を走らせると、国道では道路のきわの除雪作業が進み、これまで雪で埋もれていた歩道の段差もはっきりわかるようになって、車から跳ね上がった泥が歩道に残る雪をチョコレート色に染めていた。
さて、夕方になって、いつものように親方のところへたまごを運びに行く途中、うちから4〜5キロぐらい走ったところだろうか、突如目の前を黒い物体が横切った。あわててブレーキをかけると、その物体も動きを止め、そしてお互い目が合った。なんと黒い物体はアライグマだった。すぐに物体はその場を去ったけれど、アライグマは農家にとっては頭の痛い動物で、たとえば倉庫にあるものを食われてしまったりするなどの被害を受けてしまうものらしい。かといって容易に退治できるものでもなく、結構しつこくはびこるものらしい。だから、「鶏やるんだったらエサのところにアライグマが入らないかどうかちゃんと注意したほうがいい」などといろいろな方に言われたことがあるのだが、我が家の近所にも来ないことを祈るばかりである。
2月11日
立春を過ぎてから寒い日が続いていたのだが、今日は春を思わせるようなぽかぽか陽気の一日、積もっていた雪の表面もベチャベチャした感じになっていた。去年の冬からするとこの冬は地吹雪がほとんど見られないほどで、雪がかなり重たいように感じてはいたけれど、今日になってなお地面が重たくなったような感じがしてきた。春の足音が少しはしてきたのかなぁ...。
2月6日
前の晩にまとまって雪が降って、出先のあちこちで除雪しているひとの姿があったけれど、我が家でも未明にかけて新たに20センチぐらい積もって、午前中に久しぶりに除雪した。でも、除雪機のおかげでさほど苦もなく除雪できた。そして、午後になって千歳の材木屋さんにかんなくずを取りに行ったのだけれど、そこでは除雪が滞っていた。材木屋さんだから重機のひとつやふたつもあるだろうに、ましてや除雪がどうして?とおもっていたら、話を聞いていると除雪機がこわれてしまって、雪の整理が追いついていないという。そこでまちの住宅地で使うような小型の除雪機で除雪作業をしていたけれど、材木屋の広い敷地ではなかなかはかどらないのだろう。ふだんから機械を使って生活していると、機械があるのがあたりまえ、とおもってしまうけれど、急に機械が使えなくなるとこうも不便になってしまうものか、とおもわずにはいられなかった。
2月2日
最近、どうも茶の間のにおいがくさいな、とおもっていたところ、その発生源はコタツの中にあった。こたつふとんを上げてみると気分が悪くなってきたのである。そういえば高校時代、コタツの中に石けんをつるしたらにおい消しにいい、という話を聞いて、部室(ぶしつ)にあったコタツの中に石けんをつるしたことがあった。しかしあのときは石けんの香りが強烈過ぎて、逆にすぐ外す羽目になったのだ。そこで今回は炭を使うことにする。これもにおい取りには効果が高いという話を聞いたことがあって、すでに家のあちこちにおいてあるのだが、昨日の晩、願かけをしながら、箱から未使用の炭を取り出してガーゼにつつみ、それをたまねぎだかみかんだかが入っていたネットに入れてコタツの中につるした。すると、今朝は見事ににおいがとれていたのである。しかも石けんのような強烈な香りもなく快適である。炭といっても備長炭のような高級品ではなく、ホームセンターで買った安い炭なのだが、それでもこんなに効き目があるものかと感動したのだった。
1月28日
夜の間に久しぶりに雪が降って、朝起きてみると15センチほど積もっていた。そのせいか、朝の冷え込みは連日の氷点下15度ぐらいの状態から久しぶりに解放された。鶏小屋の様子を見ていると、鶏たちは窓の手前でいっしょうけんめいジャンプをしている。そして窓のふちにたまった雪を食べているのである。どうやら鶏は雪を食べるのがお好きなようで、いつも部屋に入るたびにかならず10羽ぐらい寄ってきて、作業着に付着した雪を食べているのである。今日は風がなかったので部屋の中まで雪が吹き込んではいなかったけれど、これで大量に雪が吹き込もうものなら、ここぞとばかりに雪をつつきまくり、そのぶん水の減りが少なくなる。実際、先日の大雪のときはハウスの裾にたまった雪が窓をふさいでいたこともあって、多くの鶏が窓の雪に向かってジャンプして、網越しにくちばしを伸ばしていた。だからなのか、あの日はいつもの3分の1ぐらいしか水が減っていなかった。
そういえば、犬も雪をよく食べる。ことメリーに至っては、水入れに水を入れても入れても、すぐに水入れの器をくわえて遊ぶ。だからあたりまえだがすぐに水はこぼれてしまい、ほとんど水は飲んでいない。そのうち雪を食べているので、結局水を入れる意味がない。ただ、雪がなくなっても水入れで遊ぶようだと困るので、いい入れ物を考えてやらないと。
1月22日
昨日が大寒でまさに「寒中」のはずなのに、昨日今日は生ぬるいほどの暖かさで、雪は降っているものの、それ以上のペースで積もっていた雪のかさは一気に減っていった。また、先週の大雪が湿った雪だったせいか、母屋に乗った雪はなかなか屋根から落ちないで、そうしているうちに気温が上がり下がりして、屋根の上で積もった雪は見事に氷の板と化していた。それが昨日今日の高温(?)で、やっとすべり落ちてきたのだが、板状になっているものだからな屋根から落ちきらず、下屋をのばしたような状態になってしまった。で、さらに気温があがると、こんどはその「板」が突然割れて轟音とともに地べたにたたきつけられる。最初はその音に驚いて爆弾でも落ちたか、と本気で思ったけれど、最近は屋根からの「落雪」ならぬ「落氷」の音であることを認識できるようになった。しかし、うっかりしていると頭から氷の塊が落ちてくるということでもあるので、屋根からはみ出た部分については気が付いたときに下からつついて割り落としたりもするのだけれど、それが分厚い氷になっていてなかなか割れないからたちが悪い。
たちが悪いといえば、今日は北広島や札幌まで行ってきたけれど、建物の多いまちの中は除雪があまり進んでいなくて、運転しずらいったらありゃしない。大きな通りの車道だけはきれいになっているのだけれど、そのよけた残りが歩道で高さ2メートル以上の壁になっていたりするから、どこから人や車が飛び出してくるかわからないし、一歩裏道に入り込むと凸凹道で、スポーツニュースで目にした、つい先日まで行われていたパリダカの走りを体験しているような気分にさえなっている。でも、歩行者はもっと大変なんだろうと思う。壁が邪魔なのだ。どこを歩けばいいものか...。
1月18日
ここ数日は先週の大雪がなんだったのだろう、といいたくなるほどの晴天続き。しかしそのぶん朝晩の冷え込みが厳しく、昨日の朝玄関先の温度計を見ると、針はあとわずかで氷点下20度に届きそうなところまできていたし、今朝に至ってはさらにそれを上回る21度。お昼のニュースを聞いていると、「旭川や帯広でも厳しい冷え込みになりました」などといっていたものの最低気温が20度には届いていなかったようである。いま住んでいるところは山間部というほどではないし、北海道内で比較的温暖な札幌へは車で1時間、また苫小牧なら車で40分ぐらいのところなのに、上川や道東の極寒のまちよりも冷え込むのだから、温暖なまちからちょっと内陸に入っただけで全然違うものである。氷点下15度ぐらいなら栃木にいたときに冬の日常として経験したことはあるけれど、さすがに20度を下回ると鼻の穴が凍りつくような感覚になる。それに、いつもならTシャツと長袖シャツとジャンパーの3枚の上着を身につけて朝一番の仕事をしているのだが、さすがに昨日今日はその上にもう1枚羽織って朝の仕事に出たのだった。ただ、昼間はお日様が出ているせいもあって、かなり気温は上がったらしい。家の前の道道では積もっていた雪が解けて水溜りができているところもあったし、ここの鶏小屋ハウスの出入り口も少しべちゃべちゃになっていた。
そして、さっき(20時半ごろ)犬がほえていたので様子を見に外へ出たら、昨日の夜ほどはしばれていないな、とおもった。そしてふと温度計を見ると氷点下14度...寒さに対する感覚が麻痺してしまったのだろうか。
1月14日
今年は雪が少ないなあ、とおもっていたら、ここへ来て一気にドカ雪が降ってきた。昨日のお昼ぐらいから雨混じりの雪が降っていたのが、夕方になって湿った重たい雪に変わり、19時ごろに買い物から帰るとハウスの裾に雪がたまっている上に、ハウスの屋根にも雪がどんどん降り積もっている。このままではいかん、と、夜暗いのにもかかわらず、1時間かけて2か所にあるハウスの裾の除雪をした。それでも雪は降り止まず、夜はコタツで仮眠しながら見回りに行くなどして明かし、そして夜明けとともに再び除雪を始める。一晩で50〜60センチは降っていて、ハウスの周りどころか車の通り道も完全に消えるほど積もってしまっていて、作業するために軽トラや一輪車を走らせることもできなかった。おなかをすかして待っている鶏や犬たちには悪いけれど、こればっかりはどうしようもない。で、やっと除雪を済ませて軽トラを鶏小屋の前に乗りつけようとすると、こんどはわが道をさえぎるように、家の前の十字路で、積もった雪に埋もれて動けなくなった乗用車が止まっていた。で、母屋からスコップを持ってきてその車のまわりの雪を投げて、またそうしているうちに近くを通りがかった道道の除雪作業員さんたちとでその車を救出、やっと目の前があいて鶏小屋のほうへ車を乗りつけ、いつもより2時間近く遅くなってしまったけれど、無事にえさと水をやることができた。その後も念入りにハウス周りや母屋の前を除雪して、それは午前中で一段落した。午後になって降る雪はやんだけれど、こんどは北風が強くなって地吹雪になった。明日はまた吹きだまりになった雪を片付けなくてはならないのだろう。
1月11日
この数日、夜になってたてつづけに知り合いからの電話があった。その中で道外の方からは「冬はすることあまりないでしょう」とよく言われる。鶏や犬がいるからその世話をしてはいるけれど、畑は雪で埋もれているから、夏に比べれば仕事の量は少ないのは確か...なはずだった。ところが、8日に水道の水抜き栓が破損してしまい、丸2日かけて水道の配管をなおし、その復旧のめどがついたとおもったら、こんどは除雪に使っているトラクターの調子が悪くなり、機械をいじっていたらこれまた1日つぶし、そして今日は前夜に積もった数十センチの雪を投げてまた1日...と、なんだかんだでヒマがなかったりする。まあ要領を得ていればこんなに時間のかかることではないというのも事実ではあるのだが。
それにしても、周囲に比べると、ハウスの裾にはよく雪がたまる。ハウスの裾の雪を除雪しないまま放っておくと、屋根から滑り落ちてくる雪が落ちきれず、そのまま屋根に残ってハウスが潰されてしまう可能性が高くなるので、まめに除雪をする必要がある。今日のように周囲の積雪が一晩で数十センチなら、裾にたまってもせいぜいおなかの高さぐらいまでだから、翌朝にやればどうにかなるが、一晩で1メートルも降られると、その日の雪も落ちなくなってしまうだろうから、この季節、いつそうなってもいいように心の準備はしっかりしておこうとおもう。
1月5日
世間では正月休みが明けたというけれど、自分自身、特に正月という気分でもなく、強いて正月気分というのであれば、仕事しながら箱根駅伝をテレビやラジオでみたり聴いたりしたことぐらいだった。
ところで、今朝は久々に10度を下回る寒さで、鶏小屋の桶の水はいつも以上に厚い氷が張っていた。それでも、犬の水が完全に凍っていることから比べると、ちょっとつつくと割れてしまう鶏小屋の水、やはり床暖の効果はてきめんのようだ。
1月1日
昨日、屋外でのひととおりの仕事を終えて家の中にいると、突然屋根をたたくような激しい音がした。まさか...とおもってカーテンを開けると、確かに雨が降っていた。それはすぐにやんだけれども、またこんな時期に雨かぃ、とおもわずにはいられなかった。そんな中、無事に年を越すことができ、またこの元日は恐ろしいくらい穏やかな日和の一日だった。今日は昼から部落の新年会の集まりがあったのだが、その中でもこの天気が穏やか過ぎてこわいぐらいだ、という方が何人もいらっしゃったのだった。
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